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ISO本部 スイス・ジュネーブ便り 現在スイスのISO本部に出向中の千葉祐介が、仕事や生活など“ジュネーブの今”をお届けする連載コラムです。

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第2回 お久しぶりの…

ついにISO 9001(品質マネジメントシステム規格)とISO 14001(環境マネジメントシステム規格)の改訂版が2015 年9月15日に発行された。圧倒的な知名度を誇る両規格なだけに、ISO中央事務局内でも話題に上ることが多い。特に最近のISO中央事務局の傾向として、「規格ユーザー、規格開発者へのサービス向上」が大きな目標となっている。そのために、規格の質の向上、規格のプロモーションなど、様々な手法で改善を試みているところである。

両規格とも、前回の改訂から今回の改訂までに長い時間が経過しているが、この間に起こった大きな事項として、ISO マネジメントシステム規格(ISO MSS)の共通化である。ISO 9001 もISO 14001 も、ISO MSSに共通する用語及びテキストを使用している。当会の書籍やセミナーなどを是非参照していただきたい。

さて、久しぶりの大改訂ということもあり、話題を呼んでいる両規格であるが、ISO中央事務局内でも普及活動について力を入れている。両規格の開発スケジュールの公開、エキスパートや議長のインタビューなど、Webサイトにページを設けて積極的にアピールしている。

なお、ISOでは両規格に引き続き、2016 年以降も多くのマネジメントシステム規格の発行が予定されている。中でもISO 45001(労働安全衛生マネジメントシステム)は大きなイベントであろう。労働安全マネジメントシステムでは、OHSAS 18001 というコンソーシアム規格が有名であるが、この規格も一つのインプット文書として、ISO 45001 が目下開発中である。この規格も、ISO 9001、ISO 14001 と同じくISO MSSに共通する用語及びテキストを使用している。このほか、エネルギー、サービス、翻訳業、スマートシティなど、多くのセクターでマネジメントシステム規格の開発が進んでいるため、ぜひ注目していただきたい。ISO のWebページ(http://www.iso.org/iso/home.html)内で、“Management system standardlists”と検索していただければ、最新の情報を見ることができる。

余談であるが、実は、ISO中央事務局もISO 9001の認証を取得している。筆者は本件には関与していないが、ISO 9001 認証の事務局は、何度も会議を行い、2015 年版への移行作業を行っているようである。いわずもがな、大変な作業のようである。

筆者:千葉祐介
2014年11月から1年半の予定で、スイスのジュネーブにあるISO中央事務局に出向。
現在の役職(担当):
Technical Program Manager
趣味:テニス、旅行、温泉
特技:テニス、スキー

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