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ISO本部 スイス・ジュネーブ便り 現在スイスのISO本部に出向中の千葉祐介が、仕事や生活など“ジュネーブの今”をお届けする連載コラムです。

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第4回 TPM とは

筆者は、規格開発部門(STAND)でTechnical Programme Manager(TPM)という役職に就いている。ISOの規格開発を行っている方々にはなじみある言葉かと思うが、業務内容を説明したい。

TPMはISO中央事務局に約20名おり、各ISO委員会の管理を行っている。管理といっても様々であるが、要は各委員会のISOの窓口であり、日々多くの問い合わせや相談メールを受け取っている。TPMとしてだけ役割を負っているISO職員は、おおよそ20程度のISO/TC(Technical Committee:技術専門委員会)を担当する。これにはSCやWGも含むため、委員会によって数は異なるが、多い人では100 近い委員会を管理していることになる。

筆者が担当している委員会は、TCの数では19(IWAは除く)ある。
TC38(繊維)、TC47(化学)、TC76(医療用輸血装置)、TC83(スポーツその他のレジャー施設及び用品)、TC91(界面活性剤)、TC94(個人安全―保護衣及び保護具)、TC109(オイル及びガスバーナ)、TC112(真空技術)、TC120(皮革)、TC126(たばこ及びたばこ製品)、TC130(印刷技術)、TC149(自転車)、TC157(避妊具及び性感染症予防具)、TC166(食卓用陶磁器・ガラス器)、TC194(医療機器の生物学的安全性)、TC 244(工業炉及び関連装置)、TC267(ファシリティマネジメント)、TC291(家庭内ガス調理機器)、PC295(Audit data collecting)、IWA for health。
なお、下線を引いた委員会は、日本が幹事国をもっている委員会である(TC 149 はTC 149/SC 1)。

筆者は、ISO中央事務局に来る前は、(一財)日本規格協会で国際幹事として活動していた[TC164(金属の機会試験)及びTC282(再生水)]。国際幹事としては、その委員会を深くまで見ることになり、必然的に視野は深くなるが同時に狭いものになる。

TPMとして働いてみると、非常にいろいろな性格をもった委員会があることに気づく。設置年数はかなり古いのに、全く活動実態がなく規格の数もごくわずかな委員会、欧州同士でいつも喧嘩をしている委員会、TC直下のWG(Working group:作業グループ)が多すぎて国際幹事の作業量がパンクしている委員会、ツイニングを組んでいる他方の幹事国と連携がうまくいっていない委員会等々、、、

日々いろいろな事例を見ることができ、面白いものである。

筆者:千葉祐介
2014年11月から1年半の予定で、スイスのジュネーブにあるISO中央事務局に出向。
現在の役職(担当):
Technical Program Manager
趣味:テニス、旅行、温泉
特技:テニス、スキー

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