HOME > スペシャルインタビュー > 日本規格協会 審査登録事業部 【第1回】 ISO9001の課題と改訂のポイント

【第1回】ISO9001の課題と改訂のポイント キーワードは“有効性” 問われるリーダーシップとマネジメント

Q:ISO9001の課題と改訂のポイントは
何でしょうか?

品質マネジメントシステムの規格であるISO9001。その課題は、もっとパフォーマンスを上げること、つまり、取得してOKではなく、“結果が出る”ものにすることです。

世の中の動きや大きな変化……代表的なものとしては急速に進むグローバル化やIT化が挙げられますが、そういった変化に対して、どうマネジメントを行っていくのか。

例えば、アメリカの世界的な写真用品メーカーのコダック。同社はアナログからデジタルへという大きな変化に対応できず経営難に陥りました。2012年には連邦倒産法の適用を申請することに……一方で日本の富士フイルムは、デジタル化が進行する中、アナログの写真フィルム事業を縮小し、デジタル製品の開発や他分野への事業参入など、うまく世の中の変化に対応しました。2社の違いは、まさに時代に合わせたマネジメントの必要性を鮮明に表しています。


日本規格協会
審査登録事業部長
富田朝仁


日本規格協会
審査登録事業部
技術管理チーム
マネージャー
野口三和人

大きな変化はリスクでもあり、機会(=チャンス)でもあります。ISO9001の取り組みは品質保証を通じた顧客満足の向上であり、まさに企業活動そのものです。変化に伴うリスクへの対応については、緊急避難のようなものや即マイナスに転じるもの、現状維持による縮小均衡などもあります。しかし、その変化をいい機会ととらえてトライしてみることも重要です。その結果、さまざまな事業戦略のバランスを取りながら成長を目指すことが理想です。(ここでいう「リスク」とは、“好ましくない結果が得られる可能性がある”ことを意味して使用しています)

リスクに基づく概念はこれまでの規定の根底にはありましたが、今回のISO9001の改訂では、“有効性”をキーワードとする品質マネジメントシステムの達成のために必須なものとして、より明示的なものになりました。そのため、2008年版の序文でも謳われていましたが不十分であった“マネジメント”の要素を前面に出し、よりリーダーシップを求める内容へと変化しています。

  • 富田朝仁
    日本規格協会
    審査登録事業部長

  • 野口三和人
    日本規格協会 審査登録事業部
    技術管理チーム マネージャー

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