HOME > スペシャルインタビュー > 日本規格協会 審査登録事業部 【第2回】ISO9001改訂で企業が留意する点(その①)

【第2回】ISO9001改訂で企業が留意する点(その①) 世の中の変化に伴うリスクと機会どういうスタンスで事業に挑むのか

Q:ISO9001改訂で企業が留意する点は
何でしょうか?

世の中の大きな変化に対して自分の会社は「リスク」と「機会(=チャンス)」、どちらのスタンスで事業を行っていくのか……それをハッキリと決めることが、今回のISO9001改訂では大切なポイントになっています。(ここでいう「リスク」とは、“好ましくない結果が得られる可能性がある”ことを意味して使用しています)

リスクと機会について、企業としてどちらの道を選ぶのか。審査ではその選択自体や中身についてとやかく問われることはありません。会社としてどう課題を認識し、どういう方向で動き、その計画は……というPDCAサイクルをしっかり描けているか……審査ではここを見ます。つまり、新たなISO9001では組織の戦略的な方向性、それに則したかたちで品質マネジメントシステムを確立し、実施するということを重要視しています。

かつては理念のようなかたちで存在することが多かった企業の品質方針ですが、現在は世の中の変化の中で、絶えず見直さなければならない時代です。企業のトップはリーダーシップを発揮して方向性となる“品質方針”を示し、品質マネジメントシステムの要求事項を組織の事業プロセスに落とし込むこと。そして、ミドルマネジメント層への指示を含めて事業と一体となった運用を行うことが求められます。

このことは一方で、審査を行う側もその力量が問われることになります。時代の変化、それに伴うリスクと機会をどう考えるのか。当然ですが、マネジメントの勉強も必要となります。私たち日本規格協会にも、独立性を保持した審査部門がありますが、今回の改訂を受けて、一から審査員の教育をし直しています。

  • 富田朝仁
    日本規格協会
    審査登録事業部長

  • 野口三和人
    日本規格協会 審査登録事業部
    技術管理チーム マネージャー

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